終身雇用制が事実上なくなりつつある昨今、男性だけでなく、女性の転職というのも一般的になってきました。
現状の仕事よりもスキルアップを目指して、あるいはやりがいを求めて、あるいは結婚を機に、と理由は様々でしょうが、転職をするためには、一定の手順を踏まなければいけません。
その一番の関門は、新たな就職先の求人に応募して面接をクリアすることです。
女性が転職をする際に求人先から求められることはなんでしょうか?
企業の採用担当者はまず本人の人柄を見ます。その人物が会社にすでに勤務している社員とうまくやっていけそうか、コミュニケーション能力はあるかどうか、ということを短い面接のやりとりで判断していきます。
ですから、面接官の質問に答えるだけで、それ以外の反応がなければ、おとなしすぎて社員となじめないかもしれないと判断されるかもしれませんし、逆に質問されたこと以上に話し続けると、主張が多すぎる、あるいは人の話をよく聞かないタイプかもしれないと判断されるかもしれません。
面接といえども、会話として成立し、コミュニケーション能力に問題がないことを示さなければいけません。そのためには面接官の質問の内容を理解して、返事をするだけでなく、面接官の表情やしぐさから求めていることを読み取って、簡潔に的確に答え、わからないことがあれば、流すことなく素直に聞く姿勢が必要になります。こういう細かな点を面接官はヒューマンスキルがあるかどうかの判断の材料にします。
当然のことですが、面接に行く前にその会社の求人情報やホームページなどを手始めに、企業の研究をしておくことは重要です。どのような会社で、今回はどんな人材を求めていて、そこに自分がどのようなスキルを発揮して貢献できるのか、を事前に把握して、志望動機と自己PRをはっきり表明できるように準備をする必要があるからです。
会社の求めるテクニカルスキルが自分にあるということをアピールする必要がありますし、自分の経歴や資格の中に会社が求めることがあるとしたら、そのことについて質問があったときに明確に答えられるようにしなければいけません。
その上で、会社の求めるテクニカルスキルに不安な点があるのならば、正直に答えなければいけません。虚偽の報告をして、採用されたあとで困るのは、会社だけでなく、自分自身だからです。
会社側も人柄がよく、ある程度のスキルが見込めたならば、入社後に仕事をしながら覚えていってほしいと考えるのが通例です。正直に自分自身をアピールして、その結果採用に結びつくように事前準備をして面接に臨みましょう。
正規社員と非正規社員には平均賃金で1対0.7ほどの格差があります。その上、非正規社員は年齢に関わらず賃金が横ばいなのに対して、正規社員は経験や実績で賃金の増減があるため、非正規社員との賃金格差はより一層大きくなるのです。
女性が転職の際、求人先の企業との面接で、よく聞かれる質問があります。それは仕事のやる気に関する質問であったり、仕事に対する姿勢の質問であったりするのですが、どんな質問に対しても簡潔明瞭に答えることが好印象を生みます。ただ、簡潔明瞭に答えるためには予め、求人先企業について知っておくことと、自分の過去の仕事の棚卸しが必要となります。
女性が転職活動を成功させるには、業界への知見が深く、自分の志向に寄り添ってくれる転職サイトを利用するのがおすすめです。なかには業界に特化した転職サイトもあり、現場に詳しいからこそのアドバイスや役立つ情報を提供しています。また、ライフステージの変化に則しているかも重要です。まずは、公私の希望に合う転職サイト探しから始めましょう。