女性の転職に限らず、面接の基本的なポイントは決まっています。その基本ポイントを注意しつつ、女性として注意すべきポイントの説明をいたします。
面接の際、採用者が見るポイント、すなわち面接者が注意すべきポイントは次の3点です。
1.ビジネスパーソンとしての基本的なスキル(ビジネスマナーや言葉遣いなど)を備えているか?
2.同僚として、いっしょに仕事をしたい、会社に違和感がないヒューマンスキルを備えた人物であるか?
3.経験や能力、資格など会社が求めているテクニカルスキルを備えているか?
募集要項などから、応募者は3のテクニカルスキルばかりに気を取られますが、採用する側としては、1と2の基本的な部分を重視していて、そこをクリアした上でテクニカルスキルを条件として考えています。むしろ、履歴書上に書いてあるテクニカルスキルは身に付いている前提で、面接では人柄を見る方に重点を置いています。もし、仮に人柄がいいけれど、テクニカルスキルに問題がある場合は、入社後に身につけることが可能だから、問題はないと考えるケースもあるほどです。
面接では、見た目の第一印象が思った以上に重要です。自分の内面をしっかりアピールするからということで、ビジネスパーソンらしくない服装や化粧で面接に臨むのは大きな勘違いです。
まず、面接にはビジネススーツ着用で臨みましょう。スーツがない場合は落ちついた色合いのジャケットやスカート、パンツなどを選ぶようにしましょう。化粧も派手にならないように、髪型も仕事をしやすい形にして面接に臨みます。
また、ビジネスパーソンとしての基本として、面接時間は厳守し、遅れないように早めに来て、一度下見をしてから、5分前に再度、正式に訪問するような心がけが必要です。
筆記用具やメモ帳なども用意して、必要な事項はメモを取るようにします。
面接の際は、携帯電話の電源はオフにして、面接中に鳴ることがないようにしておきます。
面接先では、面接室に入らなくても、その会社の人全員が面接官という気持ちで控え室で待つようにしましょう。
すでに転職の際に求められるスキルとして紹介しましたが、面接官は人柄を見ますので、質問された内容を正確に判断して的確に答える必要があります。質問と関係なく自分の言いたいことを言ってみたり、逆に簡単な返事しかしないことがあると、ヒューマンスキルが欠けていると判断されることがあります。
テクニカルスキルのアピールには、自分の経験や資格を背景に会社が求めているスキルを持っていることを説明するようにします。
面接を恐れる必要はありませんが、面接に対する基本的な姿勢と準備は欠かすことがないようにしましょう。
正規社員と非正規社員には平均賃金で1対0.7ほどの格差があります。その上、非正規社員は年齢に関わらず賃金が横ばいなのに対して、正規社員は経験や実績で賃金の増減があるため、非正規社員との賃金格差はより一層大きくなるのです。
女性が転職の際、求人先の企業との面接で、よく聞かれる質問があります。それは仕事のやる気に関する質問であったり、仕事に対する姿勢の質問であったりするのですが、どんな質問に対しても簡潔明瞭に答えることが好印象を生みます。ただ、簡潔明瞭に答えるためには予め、求人先企業について知っておくことと、自分の過去の仕事の棚卸しが必要となります。
女性が転職活動を成功させるには、業界への知見が深く、自分の志向に寄り添ってくれる転職サイトを利用するのがおすすめです。なかには業界に特化した転職サイトもあり、現場に詳しいからこそのアドバイスや役立つ情報を提供しています。また、ライフステージの変化に則しているかも重要です。まずは、公私の希望に合う転職サイト探しから始めましょう。