女性の働き方に対する意識は結婚、出産という人生の転機で変わっていくものなのでしょうか?
女性の働き方に対する意識調査がいろいろな媒体によって実施されています。
ここでは「はたらこねっと」が2012年に行った調査をもとに女性の働き方に対する意識の変化を見ていきます。
女性が仕事を探す際に重視するポイントはなんでしょうか?「仕事内容・職種」、「勤務地」、「給与」、「雇用形態」、「勤務時間」といった項目から、一番多く選ばれたのは、未婚女性、既婚女性とも「仕事内容・職種」でした。
未婚女性の重視するポイントは「仕事内容・職種」が67%、「勤務地」が13%、「給与」が7.3%と続いています。
既婚女性の重視するポイントは「仕事内容・職種」が50.5%、「勤務地」が20.8%、「勤務時間」が13.9%という順番です。
既婚女性は家事や子育てという制約があることから、勤務地や勤務時間を重視すると考えられます。
未婚女性が希望する雇用形態は「正社員・契約社員」が62.8%、「派遣社員」が21.1%、「雇用形態にこだわらない」が9.1%ですが、既婚女性が希望する雇用形態は「正社員・契約社員」が36.6%、「派遣社員」が28.1%、「パート・アルバイト」が25.1%という順番です。既婚女性は正社員・契約社員よりも勤務時間が少なく、流動性の高い派遣社員やパートを選ぶ傾向が強いことがわかります。
結婚した後の働き方についての希望、あるいは実際の状況を調査したところ、未婚女性は、結婚後も今の仕事を続けたい40.3%、働き方は変えるが仕事を続けたい31%、仕事をやめる7.3%でした。対して既婚女性は、結婚後も以前の仕事を続けた26.6%、働き方が変わったが続けている43.2%、仕事をやめた20.8%となっています。
仕事を続けたい、あるいは続けている女性はその働き方が変わった人が多いものの、未婚、既婚ともに約7割となっているのに対し、結婚後実際に仕事をやめた人は2割と未婚女性の希望より多くなっています。
妊娠・出産後の働き方についての希望、あるいは実際の状況を調査したところ、未婚女性は、妊娠・出産後も今の仕事を続けたい18.9%、働き方は変えるが仕事を続けたい32.4%、仕事をやめる20%でした。対して既婚女性は、妊娠・出産後も以前の仕事を続けた12.1%、働き方が変わったが続けている34.4%、仕事をやめた36.3%となっています。
妊娠・出産後、仕事を継続している人は5割を切り、仕事をやめた人は36.3%と未婚女性の数値を大幅に上回っています。就業継続を希望しても現実に継続するのは難しいということです。
正規社員と非正規社員には平均賃金で1対0.7ほどの格差があります。その上、非正規社員は年齢に関わらず賃金が横ばいなのに対して、正規社員は経験や実績で賃金の増減があるため、非正規社員との賃金格差はより一層大きくなるのです。
女性が転職の際、求人先の企業との面接で、よく聞かれる質問があります。それは仕事のやる気に関する質問であったり、仕事に対する姿勢の質問であったりするのですが、どんな質問に対しても簡潔明瞭に答えることが好印象を生みます。ただ、簡潔明瞭に答えるためには予め、求人先企業について知っておくことと、自分の過去の仕事の棚卸しが必要となります。
女性が転職活動を成功させるには、業界への知見が深く、自分の志向に寄り添ってくれる転職サイトを利用するのがおすすめです。なかには業界に特化した転職サイトもあり、現場に詳しいからこそのアドバイスや役立つ情報を提供しています。また、ライフステージの変化に則しているかも重要です。まずは、公私の希望に合う転職サイト探しから始めましょう。