いまや20歳~40際までの女性の約70%が働いているという時代ですが、ほんの数十年前、まだ完全に男性社会だった頃は、女性は結婚したら家庭に入るという傾向が強く、夫の収入が少なくても、その中で家計をやりくりして家を守るのが妻の役割という風潮もありました。その後、女性の社会進出が進み、結婚しても仕事を続ける女性が増えていきました。女性にとって、仕事を続けるのと専業主婦になるのと、どちらが良いかは個人それぞれの価値観や環境で異なりますが、それぞれにどういう違いがあるのかを考えてみましょう。いずれの選択も、「これが正解」というものがあるわけではないだけに、悩ましい課題でもあります。
専業主婦として家庭に入る場合、子育てや家事にも専念することができます。特に出産や育児は仕事のことを気にせずに子供との時間を過ごせるというのは大きなメリットと言えるでしょう。夫の収入が多ければ家計を気に病むこともありません。ですが、夫の収入に頼りきりになってしまうため、もし急に夫が働けなくなってしまった場合は一気に家計が成り立たなくなるというリスクがあります。また、もし離婚したくなっても自力で生活ができないため離婚もできないという状況に追い込まれるのも専業主婦のつらいところと言えるでしょう。そういう点では、どんな形であれ仕事をしている女性は夫に依存することなくすぐに自立できることがメリットです。もし万が一夫が働けなくなった場合のリスクも小さくおさえることができます。とは言え、家事や育児と仕事を両立するというのは、体力的にも精神的にも負担が大きいことは事実です。
女性が働き方を考えるときは、短期的なプランで判断するのではなく、理想のライフプランになぞらえながら長期的な視点でとらえることが大切なポイントです。
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正規社員と非正規社員には平均賃金で1対0.7ほどの格差があります。その上、非正規社員は年齢に関わらず賃金が横ばいなのに対して、正規社員は経験や実績で賃金の増減があるため、非正規社員との賃金格差はより一層大きくなるのです。
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